20231104

 

友人の結婚式で実家に帰っている。こっちに来ると顔が浮腫む。多分塩分が多い。米農家だからね。仕方ないね。

実家の新聞はドキュメント72時間が72時間と省略されている。こっちの人たちは72時間と呼ぶんかな。
f:id:mbb8:20231105175153j:image

歌舞伎町の美容院の話は向こうで見た。ソニー辞めてバンドしてる人がとても印象に残っている。全然知らない街でも同じように考えたり、悩んだりしている人がいるのを知ることはとても心強い気持ちになる。だいたいそんなに見るつもりがなくても最後までちゃんと見て温かい気持ちになって、人が見たくて家を出て散歩したりカフェに行ったりする。嫌な人ばかりではないというか、インタビューする人は選んでいるんだろうか、めっちゃ嫌な人を見たことがない。あの雰囲気に合うような人を選んでいるのかなぁ。

 

 

スーツを着る。鏡の中にはちゃんとした感じの人がいる。中身は全くの子供。いって小学生くらいだと思う。中学の友人の結婚式で地元に帰っている。朝起きれないし、朝ごはんも水だけ、仕事は一日駅長にさせられたネコのような気持ちでやってる。アサラー。真面目にやってるつもりだけどね。うまく行かないことのほうが多い。今回も無駄に早く家を出てしまった。式は15時半からで受付は15時からだと思うけど今は14時、あと一時間どうしよう、結局駅前の本屋で立ち読みして時間を潰した。

 

結婚式。立派な式だった。いわゆる家対家の式だった。ゴットファーザー1か2の結婚式の場面を思い出した。そして2次会、3次会。いろんな人生がある。

 

地元で暮らすのと、都会で暮らすのは天と地ほどの差がある。地元は必ず誰かがつながっている。自分たちの世代じゃなくても1つ、2つ上がるとほぼ何かしらのつながる。新郎とは中学時代の友人で、そのころには知らなかったけど、おおじいちゃんの妹の旦那さんが同じ会社で働いていたり、そんなことがある。地方は論理以外でつながっていくビジネスがよくあるのがよくわかる。そもそもビジネスは論理じゃない。人のつながりでやっている。それ以外はあんまり関係ない。

 

結婚式の最後、新郎の父親が、今後新郎が困ることがあったらここにいるみんなで助けてあげてください。と言っていた。それを聞いて、ああ、こういうことかと。ありきたりなセリフかもしれないけど、ここに生きる人がとても大事にしている考え方のような気がした。こういうつながりがいくつも張り巡らされているのが地方の世界で、お互いに助け合って、と言えば聞こえはいいが、コネも何もすべてアリよ。なんだってあり、それは悪いことではなく、そもそもビジネスとはそういうもので、都会の企業とか、今の法律とかが厳しくなっているだけなきがする。入札だって形だけ。そんなものが多い。

コネが悪いとは思わない。むしろ人のつながりを大事にするいい奴や。そういうものを大事にする人と仕事をしたいとすら思う。規模かな?いや規模だけではない、場所もある。

家制度、長男が家を継ぐ。純粋に小さいころから知っている人が頑張っている姿を見ると、こちらも頑張らねばと思ってくる。みんな頑張ってるしなあという感じ。

 

これまで仕事であんまり会えていなかった友人も結婚式に来ていて、とても元気そうで良かった。前に焼き鳥屋の店長をしている時のあの疲れ切った感じは全く無く、今はとても自分と家族の時間を大事にして過ごせているらしかった。飲食は辞めて、今は普通に朝出勤して、夕方には帰ることができる会社で働いているらしい。「人の倍働いて経験を積んでいる」と焼き鳥焼きながらちょっと疲れた感じでカウンター越しに話してくれて、それを聞いてこちらも頑張ろうと思ったこともあったけど、何が正解かはわからない。